成約後に悔やむことの無いよう、リフォーム会社決定の際によく見られる失敗例や、回避する方法に関しても確認しておいた方が良いでしょう。
1.有名な会社という理由で選んだら割高に……
母体は名前を聞き及んだ時のある有名な会社であったら、人材教育等に安心感があると思う事でしょう。
しかしながら大手のケースでは、設計・施工・工程管理などを全て下請け業者に委託している事例も多く見られるため、中間マージンが生じ、トータルコストが高くなってしまう傾向が見られます。
当然信用できるかどうかが重要ではありますが、費用を重点にしたいケースでは、会社名だけで決定することは回避したほうが心配不要でしょう。
2.高評価の会社にした/知人に教えてもらったが、相性が今一つ
口コミや近所の評判がよくても、ご自身が理想通りのリフォームになるとは断定できません。
費用・デザイン性・担当者の人柄など、重要視したい内容は個人によって違うものです。
数々のスタイルの会社がありますので、感受性が合っていない提案をされてしまうパターンも存在するのは当然のことでございます。
とりわけ耳にすることが「プランに納得いかなかったけど、知人に直接紹介してもらった会社ということで断れなかった」といった失敗談です。
それ以降の知人とのお付き合いの悪化を気遣いし、やむを得ず工事をお願いしたものの、出来上がりに満足出来なかったという事実は決してわずかではないのです。
折角来てくれた会社に断りの電話を掛けるのは、少々気にかけてしまいます。
ミーティングの際などに「相見積もりで、他社とも比較したい」と言い伝えておき、契約に及ばない可能性に関しても先だって示しておいた方が良いでしょう。
リフォームの時に、複数社を比較してみるのは当たり前の事になりますから、遠慮なく口にして良いです。
3.急かされて契約してしまったのです
「現在のところ大幅ディスカウント中です」「本日契約したらサービスします」などというような、契約を急かされるケースもあるかも知れないのですが、まかり間違ってもその場で契約をしないように気を付けてください。
バタバタして契約してしてしまうことになって、本来可能にしたかったはずのリフォームが不可能になったり、ずさんな工事をされてしまうなど……そんなことでは後悔してしまうでしょう。
このようなケースも「他社と比較検討したいから」と伝え、回答を待って頂きましょう。
引き下がってくれないような業者とは契約しないほうが無難です。
更には不審に思う点がある状態になっているときは、間を空けてご家族のみで確認し合うことで、契約するか否かも冷静に考えることができるはずです。
4.訪問営業の会社と契約を交わした
国民生活センター等に寄せられるリフォームのトラブルの話で「訪問販売の会社に委託してしまった」という実態はかなりあります。
中でも目につくのが「今すぐ修理行わねば雨漏りする」なんていうように強要されて高額な工事をされた、契約して間もなく破たんをした/音信不通となった、を始めとしたパターンになります。
このような事を避ける為にも、やっぱり即座に契約するのではなく、別のリフォーム会社にも、本当に工事するか見てもらうことをオススメします。
親切なスタッフであれば、改修する必要がない工事をすすめてくることはありません。
その反対に、幾つかの業者からリフォームや修理をすすめられたケースでは、最も腑に落ちる説明をして頂く所にオーダーすると安心でしょう。
5.打ち合わせが手間暇かかるので、1社しか会わずに決定した
「打ち合わせが手間が掛かるから」と、一番初めに会った1社と間をおかず契約した結果、「もっと対比させてみるべきだった」と悔しく思う例も存在します。
価格や人柄等が良く、合点がいく会社であれば即決しても構いませんが、比較検討することで「イメージしたより安価になった」「より好みのデザインに仕上がった」ということもあるのです。
さっきの記述したような失敗を阻止するうえでも、なるべくいくつかの会社と会ってみる事をお勧めいたします。
ただ見積を依頼しすぎても、打ち合わせや現地調査に時間が取られてしまい、工事の開始もそれに比例するように遅れてしまいます。
多くても3~5社ぐらいに抑えておくことをおすすめします。